イラスト付き!弁髪とウルフ【寿美花代 か と 思ったら  JOY 】 -9ページ目

白い…巨塔

家族といっしょに住んでいた高校時代のこと。
中学時代のジャージをピチピチに履きこなした私はトイレへ。
用を済ませ、水を流そうとしたら…

「…あれ?白い!!!オシッコが白く濁っているゥゥ!!」

腰が抜け、ヘナヘナとTOTOベンキに寄りかかる私。
膀胱?膵臓?肝臓?入院?手術?!さようならみんな…

ヨレヨレと立ち上がり呆然としたまま茶の間へ行く失意のとら。
「お母ちゃん、ちょっとトイレに来て…」
顔面蒼白の私を見て、お母ちゃんに緊張感が走った。
「今…白いオシッコが出た…」
「えぇえっ!白いおしっこが出た?!ホンマに?
ちょっと!大変じゃ!お父さんっ!お父さん…!」

「あ、すまんスマン。それ、バリウム飲んだワシのウンコ。
重くて流れないんだよねー。」


「バリウムのウンコ」→「バリウムンコ」
なんだか響きがいいね!お父ちゃん…。

スピード!もっともっと早く!

深夜、私の前に現れた個人タクシーはちょっとボロかった…。
「南中野まで…」
「…」
返事なしかよ…。わりかし若いナ…。
あら、なぜキミは個人なのに帽子をかぶっているんだい?
お、トラックでもないのにギアの先っちょが造花入りの
プラッチックなんだね。
その目の前のヒラヒラした飾りは、ちょっと邪魔だよね?

キッッキッッキッキ~!キュロッロロロロ~ッッッ!!!
ちょ、ちょっと速いんじゃねぇかい。

カーブの度にこの音は何だい?誰かに追われているのかい?
おやッ…革手袋してるね…。コロシ?コロシたのかい?

通ったことのない暗い細い裏道をものすごいスピードで
造花プラッチックギアチェンジャーは進む。

ミラー越しにヤツの表情が目に入った!
…ヤツは、自分と勝負している。コ、コワ~イ!!

いつもより、ちょっとだけ安かった。
死神タクシードライバー…。

がっついて行こう!

昔々、私がチビッコだった頃、
わが家に生のパイナップルがやって来た。
缶詰のパインしか知らない「とら一家」。

物知り風の父ちゃんが、「メロンみてぇに切ればエエじゃろ」
父ちゃんの発言には絶対服従の封建家族。
疑いなく切られ、皿にもられたパイナップル(皮つき)の山。
プ~ンと甘い香り。

「アララ固いね。ここは取った方がいいんじゃないかい」
そこは、芯だよ…
原始人が未知の食物を開拓して行く様子と変わらない。
「皮のとこまで甘いねー」
あぁ、おばあちゃん、今なら止めてあげられる。
もっと長生きして欲しかった。

「なんだか、ベロが痛いねぇ…」
「アタシも痛いよ~チクチクするよ~おばあちゃ~ん」
「ホレ、ホレ、お茶を飲みんさい。治るかもしれん」
「おばあちゃーん、つばが止まらんようになった~」
「台所に行って、ベロ洗っておいで!」

ちゃぶ台を囲んで、全員がベロを出す、
そんな昭和のデザートタイム。

足し算。引き算。

【チャールズ】ー【サスペンダー】+【アルコール依存】=【マイケルナイト】ー【ナイト2000】+【まげ】=【弥七】


ハッセルホフくん、早く施設から出て来てネ。
イラストでなくてスマンっす。

就職難

昨日、打ち合わせで恵比寿に行く電車ん中でのコト。
優先席の前に立つと、前の席で50歳ぐらいのおっちゃんが、
求人誌を必死の形相でピラピラとめくっておった。
「オッサン…。がんばれヨ。いい仕事あるといいな。」
と偽善者っぽく心の中で呟いたその時、
オッサンは、用済みになった求人誌を網棚に放り投げた。

ドサッ。

網棚をすり抜け、キレイ目な女性2人の頭に落ちた…。
2人ともに直撃だ。
「ッススミスミマッ!スススッッ」

運が悪い!マナーがなっちゃいねぇ!ごめんなさいが言えない!
オッサン…私からずっと遠くでの就職を祈る…。