民間療法
ここ2日ばかり風邪をひいて寝ていたので思い出したハナシを。
私は妹と、2年間あるお婆さん宅の2階に下宿していました。
その日は、風邪で学校を休んでグッスリ寝ておりました。
「ハッ!!!」人の気配で目が覚めました。
頭上に婆さんが!
「風邪引いたんだって。妹さんに聞いたワヨ~」
鍵がかかっているはずの部屋にどうやって…。
「コレ飲みなさい。飲めばなおるっしょ。間違いないっしょ。」
手に茶碗を持っています。
湯気の立ち上る茶碗を受け取ると、プゥ~ン。
「納豆に熱湯をかけて混ぜたんさ。上澄だけ飲むんさ。」
「…!」
「熱いうちに飲みなさい。見といてあげるから!」
ああ、飲みましたとも。だって見てるからさ。
ちなみに治りませんからっ!
私は妹と、2年間あるお婆さん宅の2階に下宿していました。
その日は、風邪で学校を休んでグッスリ寝ておりました。
「ハッ!!!」人の気配で目が覚めました。
頭上に婆さんが!
「風邪引いたんだって。妹さんに聞いたワヨ~」
鍵がかかっているはずの部屋にどうやって…。
「コレ飲みなさい。飲めばなおるっしょ。間違いないっしょ。」
手に茶碗を持っています。
湯気の立ち上る茶碗を受け取ると、プゥ~ン。
「納豆に熱湯をかけて混ぜたんさ。上澄だけ飲むんさ。」
「…!」
「熱いうちに飲みなさい。見といてあげるから!」
ああ、飲みましたとも。だって見てるからさ。
ちなみに治りませんからっ!
ダイエッター
市ヶ谷駅の7番出口から、有楽町線乗り場に向かうと
左右が動く歩道になっています。
ある夜、帰宅途中に、左側の動く歩道に乗りました。
すると、右の歩道を黒い物体が逆走していくのが見えます!
??ゴミか?ネコか?と思いましたが
良く見ると、巨大なドブネズミです!
スポーツジムよろしく、ものすごい勢いで走っています。
あぁっ!向こう側の人が飛び上がってる!
こっちにも来たらどうしよう…鉢合わせだ!
私は、動く歩道の手すりをグっと握り、
力倒立の体勢に入りました。
すると、オリビア(勝手に想像)は、
クルリと踵を返し、真ん中の通路を走って
私の横を通り過ぎていきました…。
ダイエッター、オリビアの そよ風の誘惑…。
左右が動く歩道になっています。
ある夜、帰宅途中に、左側の動く歩道に乗りました。
すると、右の歩道を黒い物体が逆走していくのが見えます!
??ゴミか?ネコか?と思いましたが
良く見ると、巨大なドブネズミです!
スポーツジムよろしく、ものすごい勢いで走っています。
あぁっ!向こう側の人が飛び上がってる!
こっちにも来たらどうしよう…鉢合わせだ!
私は、動く歩道の手すりをグっと握り、
力倒立の体勢に入りました。
すると、オリビア(勝手に想像)は、
クルリと踵を返し、真ん中の通路を走って
私の横を通り過ぎていきました…。
ダイエッター、オリビアの そよ風の誘惑…。
おじいちゃん。
徹夜続きのある日、家で風呂だけ入ってトンボ帰りしました。
ちょうど電車はラッシュアワー時。
もちろん座れません。
「ゴンッ」目の前に座っていたジイサマの足に書類ケースを落としてしまいました。立ったまま寝ていたようです。
「ハッ!スミマセン…」と書類ケースをギュっと持ち直しました。
「ゴンッ」。2回目です。ジイサマ結構痛いはず…。
「本当にスミマセン!」謝る私にジイサマは「疲れてるんね。座んなさい」と優しいお言葉をかけ、立ってくれました。
「だいじょうぶです!」と断ったのですが「次で降りるから」とジイサマは行ってしまいました。
年寄りを立たせて座るなんてと、私を責めるような人々の視線が痛かったのですが、あぁ、なんて優しいジイサマ…ナムナムと、ありがたく座りました。
座った途端、あまりの感激と疲れに感情がコントロールできず「ウエ~ウエ~」と号泣する始末。次の駅で乗って来た人は、混み混みの中、一人号泣する目の下のクマが怖い女をどう思ったのでしょうかね。
ちょうど電車はラッシュアワー時。
もちろん座れません。
「ゴンッ」目の前に座っていたジイサマの足に書類ケースを落としてしまいました。立ったまま寝ていたようです。
「ハッ!スミマセン…」と書類ケースをギュっと持ち直しました。
「ゴンッ」。2回目です。ジイサマ結構痛いはず…。
「本当にスミマセン!」謝る私にジイサマは「疲れてるんね。座んなさい」と優しいお言葉をかけ、立ってくれました。
「だいじょうぶです!」と断ったのですが「次で降りるから」とジイサマは行ってしまいました。
年寄りを立たせて座るなんてと、私を責めるような人々の視線が痛かったのですが、あぁ、なんて優しいジイサマ…ナムナムと、ありがたく座りました。
座った途端、あまりの感激と疲れに感情がコントロールできず「ウエ~ウエ~」と号泣する始末。次の駅で乗って来た人は、混み混みの中、一人号泣する目の下のクマが怖い女をどう思ったのでしょうかね。
何の証明?
1年ぐらい前、通勤のため最寄り駅に向かって歩いてました。
すると、駅前に訪問着を来た中年の女性が立っており、
行き交う人に何かお願いしている様子。
何かお困りか?と思いながら横を通ると、私にも声をかけてきました。
何のことはない「写真を撮ってくださらないか」という
駅前では場違いな要求。
道理で皆がよけて行くハズです。だって忙しいもん。
が、「人には親切に。親切は自分に帰ってくる」という教えで
育った私には断るなんて出来ません。
駅前の3分間写真BOXの前でポーズをとる彼女に
「え~全身ですか?上半身?」などと質問しつつ
ファインダーを覗いたら!!
オッサンでした…。しかもシワシワの。
朝日の中でのメイクに目をやられそうになりながら
「撮りま~す」と無表情でシャッターオンッ!
「証明写真」の前で、彼女は何を証明したかったのか。
すると、駅前に訪問着を来た中年の女性が立っており、
行き交う人に何かお願いしている様子。
何かお困りか?と思いながら横を通ると、私にも声をかけてきました。
何のことはない「写真を撮ってくださらないか」という
駅前では場違いな要求。
道理で皆がよけて行くハズです。だって忙しいもん。
が、「人には親切に。親切は自分に帰ってくる」という教えで
育った私には断るなんて出来ません。
駅前の3分間写真BOXの前でポーズをとる彼女に
「え~全身ですか?上半身?」などと質問しつつ
ファインダーを覗いたら!!
オッサンでした…。しかもシワシワの。
朝日の中でのメイクに目をやられそうになりながら
「撮りま~す」と無表情でシャッターオンッ!
「証明写真」の前で、彼女は何を証明したかったのか。